阪神タイガースがプロ野球「SMBC日本シリーズ2023」を制覇して日本一になったことを記念し、阪神電気鉄道は期間限定で特別ラッピングを施した電車やバスを運行します。
車体に岡田監督とタイガース選手がずらり
オリックスバファローズとの関西決戦となった2023年の日本シリーズは、本拠地同士が一本の電車で移動できる至近距離にあることから「阪神なんば線シリーズ」とも呼ばれました。熱戦の末、3勝3敗で迎えた第7戦は京セラドーム大阪で2023年11月5日(日)に行われ、オリックスに7対1で勝った阪神は、球団史上2回目で、1985年(昭和60年)以来の38年ぶりとなる日本一に輝きました。
阪神百貨店などの商業施設では翌6日(月)から優勝記念セールやキャンペーンが始まっており、グループを挙げて祝賀ムード一色です。阪神電車の各駅には謝恩メッセージ入りのポスターが貼り出され、電車にもすべての編成に特別装飾された「副標」またはヘッドマークが掲げられています。
8000系と1000系車両の各1編成は、岡田彰布監督と選手22名が登場するポスターで車内がジャックされた特別編成として11月7日(火)から運行されています。外装は6両すべての車両に日本一エンブレムと監督・選手の特別ラッピングが施されています。本線・阪神なんば線・神戸高速線のほか、相互直通運転する山陽電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)の各線も含めて2024年1月下旬まで運行されます。
阪神バス(本社:兵庫県尼崎市)の一般路線バスにも、11月9日(木)から日本一特別ラッピングバスがお目見えします。阪神線を走行するバス2両がひと目でわかるゴールドカラーで全面ラッピングされ、謝恩メッセージも掲出されます。
(阪神タイガース日本一特別ラッピングトレイン・バス、武庫川線車両の本線特別運行など詳細は下の図表を参照)
カラフルな武庫川線車両が3日間限定で本線に
ところで、武庫川駅〜武庫川団地前駅間(1.7km)の武庫川線では、内外装ともに野球をテーマとした新デザインの5500系車両4編成が2020年6月から運行を開始しています。このうちの「TORACO号」「トラッキー号」を連結して4両編成を組成し、11月10日(金)〜12日(日)の3日間限定で本線・神戸高速線の大阪梅田駅〜高速神戸駅間で特別運行します。
これは、タイガースの「JERAセントラル・リーグ2023」優勝を記念し、9月29日(金)〜10月1日(日)に「タイガース号」「甲子園号」を用いて行われた記念運行に続く第2弾です。
大阪側の2両となるTORACO号は女性のタイガースファンをイメージした華やかなデザインで、窓の一部にフォトスポットの仕掛けもあります。神戸側に連結されるのは、タイガースのマスコットキャラクターが随所にあしらわれトラッキー号で、床面にプリントされた足跡をイメージしたデザインが見ものです。各日とも日中から夕方にかけて普通車(各駅停車)として運用される予定です。
阪神電車の各駅長室では、入場券セットやキーホルダーなど日本一記念グッズが11月6日(月)から販売されていますが、すべて品切れとなっており、再入荷を予定しているとのことです。また、福島駅、鳴尾・武庫川女子大前駅、青木駅、武庫川団地前駅の4駅には、岡田彰布監督や選手たちのパネルと記念撮影ができるフォトスポットが2024年1月末まで設置されています。